【ワダサカ論】vol.47

Vol.47 アルビレックス新潟とのTMG

 

 

JAPANサッカーカレッジがアルビレックス新潟の育成組織であることは皆さんご存じでしょうか?サッカー専攻科はもちろん、他の学科でも関わりの深いクラブです。私も2012年~2015年にアルビレックス新潟のトップチームコーチとして在籍していた縁のあるチームでもあります。そんなアルビレックス新潟と先日トレーニングマッチをさせていただきました。

内容、結果共に圧倒されましたが、私たちの選手にとっては、これ以上ない貴重な経験になりました。地域リーグに所属する私たちのチームにとって、Jリーグクラブと対戦する機会が毎週ある訳ではありません。公式戦であれば天皇杯、天皇杯出場を掛けた県予選を勝ち抜いても大抵1回戦目ではアマチュア同士の対戦になることが多く、アマチュアクラブはJリーグクラブとの対戦機会というのはトレーニングマッチが中心になってくるものです。今の時期はアルビレックスもリーグ戦真っ只中ですし、私たちもリーグ戦や県予選などを平行していますが、タイミングが合い実現しました。これも学校とアルビレックスの練習施設が近いという立地的な良さや育成組織という関係性があってのことです。

トレーニングマッチでは、プレーの質やフィジカル的な部分など様々な面において差はありましたが、その“差”を体感できたことは学生にとっても非常に大きな意味を持ちます。プロ選手になりたいのであれば、プロ選手というものを知らなければなりません。その実力を知り、自分とプロ選手との差を正しく客観的に理解することで、初めてプロ選手になるためにはどうすればいいのかを考えることができます。考えることができて、ようやくプロ選手になるという夢の実現のために、自身にとって日々するべきことが明確になると思います。当然ですが、これができた、あれができたからと言って必ずプロ選手になれる訳ではありません。しかし、このプロセスをいい加減にしていては、プロ選手になることを期待するのは非常に難しいでしょう。

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プロになるには、ある程度の能力は必要だと思います。しかし、もっと重要なことは持っている能力をどれだけ伸ばせるか、客観的に自分を見ることができるかという点だと思います。何度も名前を挙げてしつこいようですが、丹羽大輝選手(現セスタオ・リベル・クラブ=スペイン)は、そこが他の選手達に比べて本当に優れていました。

JAPANサッカーカレッジには、プロ選手を毎年輩出するような強豪校出身の学生はそれほど多くはありません。つまり高校時代に「プロになれるレベル」というものを体感したことがない学生が多く、自分の現在地とプロまでの距離を把握しきれていないということです。目的地が分からないのに、ただやみくもに走っても目的地にはたどり着けません。その意味でも今回のJリーグクラブであるアルビレックス新潟とのトレーニングマッチは非常に意味がありました。

この試合で感じた“プロ選手との差”を学生同士でも伝え合っていってくれることを期待しています。