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【ワダサカ論】vol.2

vol.2 スロベニアってどんな国?

 

まずは私が計4年を過ごしたスロベニアについて紹介したいと思います。

中央ヨーロッパに位置するスロベニアはイタリア・オーストリア・ハンガリー・クロアチアと国境を接しています。面積が約20,000㎢、四国とほぼ同じ広さです。

小さい国ですが北はアルプス山脈、南はアドリア海に面していて(旧ユーゴスラビアの海岸線はほとんどがクロアチアの領土なのでスロベニアの海岸線はほんの少しですが)、雪が積もる地域もあれば全く雪が降らない地域もあります。

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スロベニアの首都リュブリャナにあるリュブリャナ城から見下ろした市街地の眺め

総人口は約200万人。これは新潟県より若干少ないくらいですね。この人口でW2回、ヨーロッパ選手権1回出場の実績は凄いと思いませんか?このことも今後書いていきますね。

首都は国のほぼ中央にあるリュブリャナで、人口は30万人程度。国の端から端までは、車で約4時間程度(スロベニア人の感覚では高速道路は時速100kmで計算します)です。リュブリャナからイタリア・オーストリア・ハンガリーの国境までは、車で1時間程度の距離なので、外国へのアクセスも恵まれています。

私が行った頃は、まだEU(欧州連合はなく、国境を越えるたびにパスポートコントロールと税関の検査がありました。

公用語はスラブ系のスロベニア語で、文法は英語に比べて難しいです。基本的には書いてある通りに読めばOKで、英語より発音はしやすいですが、文法は複雑だと思います。

当時はスロベニア語日本語の辞書がなく、特に初めは大変でした。ただスロベニア人は何カ国語も話せる人が多く、片言の英語で何とか通じたので助かりました。

旧ユーゴスラビア時代には4つの言語が公用語として存在していました。セルビア語、クロアチア語、スロベニア語、マケドニア語です。セルビアとクロアチアに関しては方言のようなものでほぼ同じと言えます。兵役ではセルビア語が用いられていた事、学校でセルビア語の授業があった事などから、スロベニア人はセルビア語を理解していましたがセルビア人(クロアチアなども同様です)はスロベニア語を理解していないと聞きました。ただ、独立後は状況も変わり、実際私がいた時は、子供たちはセルビア語が分からなくなってきているということでした。

サッカーについては、セルビア・クロアチア・ボスニアヘルツェゴビナ出身の選手が多かったので、スロベニアでもサッカー界ではセルビア語の単語をよく使ってました。ストイコビッチ(セルビア:名古屋で活躍、監督としてリーグ初優勝へ導いた)、ノバコビッチスロベニア:大宮・清水・名古屋で活躍、ズラタン(スロベニア:大宮・浦和で活躍)あたりは皆さんも知っているかもしれませんね。あと、市原や日本代表で監督を務められたオシムさんはボスニアヘルツェゴビナ、札幌の監督のペトロビッチさんはセルビアですね。前回お話した私のスロベニア留学のきっかけになった、私の師匠と言えるベルデニックさんもスロベニアです。

(続)