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フィジカルコーチってどんなことをする仕事?具体的な内容をご紹介
サッカーに関する仕事への就職を目指す際に、「フィジカルコーチ」もその1つの候補となります。フィジカルコーチはこれからの日本のサッカー業界を支える職業として、近年注目を集めています。サッカー選手のトレーニング指導やコンディショニング管理に興味があるのなら、フィジカルコーチへの就職を検討してみましょう。
フィジカルコーチになるには、「フィジカルコーチとはどんな職業なのか」といった基本を知ることがポイントです。本記事では、フィジカルコーチの仕事や役割について解説します。フィジカルコーチおよびサッカー関係の職業を目指す際には、ぜひ参考にしてください。
フィジカルコーチとは
フィジカルコーチとは、スポーツ選手の「フィジカル面」に関するサポートを仕事とする職業です。専門知識・スキルを用いてスポーツ選手のフィジカルトレーニングを指導したり、具体的なトレーニングメニューの構築などを行います。フィジカルに特化してサポート・指導する職業である一方、スポーツ選手に必要な試合後のケアやメンタルサポートなど、さまざまな仕事を担当するケースもあります。所有しているスキル次第で活躍の幅が広がるため、フィジカルコーチを目指す際には多くの知識・技術の習得がポイントです。
「フィジカル」には「肉体的」や「身体的」といった意味があり、選手同士の物理的な接触が多いスポーツで重要視されます。フィジカル面を鍛えることであらゆる局面で試合を有利に運んだり、ケガのリスクが低減したりといったメリットがあります。特にサッカーやラグビーといったスポーツにおいて、フィジカルを鍛えることはより良いパフォーマンスの発揮に大きく影響します。そのため専門知識を持つフィジカルコーチの重要性は、近年広まりつつあります。
フィジカルコーチの需要について
フィジカルコーチは、今後の日本サッカー界でますます需要が高まってくる職業と言えます。日本のサッカー選手は海外の選手と比較して、筋肉量や骨格といったフィジカル面で不利となるケースが多いです。そのため海外での活躍を目指す選手は、このフィジカル面での差をいかに埋めるかが重要となっています。しかし、単純な筋肉増量などでは対抗することは難しく、さまざまな工夫が求められるのが現状です。
サッカー選手はさまざまな環境でトレーニングを行い、専門家のサポートを受けて求める能力を身に付けます。フィジカル能力の向上を求める際には、フィジカルコーチなどフィジカルの専門家からアドバイスやトレーニング指導を受けて、理想とする体づくりを実現させます。世界を見据えた選手の育成においては、今後ますますフィジカルコーチの需要は高まり、多くのシーンで活躍が見込めます。
フィジカルコーチの仕事に将来性はある?
フィジカルコーチが担うフィジカル面の指導およびサポートは、今後もサッカー選手に欠かせない要素になると想定されます。サッカー選手も積極的に海外のリーグに挑戦する現代において、フィジカルの重要性は改めて注目されています。フィジカルコーチはそんなフィジカルの強化を的確に指導できる職業として、将来的にも重宝されると予想されるでしょう。
特にサッカー業界において、フィジカルコーチの重要性は高まると考えられます。Jリーグにとどまらず海外で活躍している日本人選手が増えている背景には、フィジカルコーチの存在も大きく影響しています。これから海外でプレーすることを目指すプロサッカー選手、プロを目指すアマチュアのサッカー選手や学生などを指導するフィジカルコーチが、ますます必要になるでしょう。
フィジカルコーチになるには
フィジカルコーチを目指す際には、専門的なスキル・知識が必要とされます。スポーツ医学やリハビリなどの知識も含めて、関連性のある知識を有していることが求められます。フィジカルコーチを目指すためには、
専門的に学べる環境を見つけ、即戦力として活かせる知識・技術を習得していけるかどうかが重要となるでしょう。
フィジカルコーチになるには、フィジカルコーチに関する知識・技術を学べる学校への進学がポイントです。フィジカルコーチに必須の資格や条件はないため、極端にいえば独学でも目指すことは可能です。しかし、専門の学校で学習した経験や実務経験のない人材を、フィジカルコーチとして雇用するクラブは少ないです。
フィジカルコーチに必須の資格はありませんが、トレーナー系の資格を何も持たずにサッカーチームのフィジカルコーチをしている人は、現状ではほとんどいません。 パーソナルトレーナー系の資格を取得し、現場でのトレーニング指導経験を得ることが、フィジカルコーチとしてサッカークラブへの就職・契約につながる道となります。
特に「JFA公認フィジカルフィットネスライセンス」を取得することで、サッカークラブへの就職の可能性が高まります。JFA公認フィジカルフィットネスライセンスとは、フィジカルフィットネス(パフォーマンス向上につながる体力的側面)に関して選手に指導できる資格です。世界で活躍するフィジカルフィットネスを持った選手を育成できる指導者を養成することを目的に、2021年度から開講されました。
フィジカルコーチに必要な知識とスキルを身に付ける方法はいくつかありますが、専門の学習機関で学ぶのが最も効率的です。スポーツ系の専門学校であれば、短期間でスムーズに必要な知識・技術を学べます。専門の学習環境と実務経験のあるトレーニング指導者による指導が受けられるため、フィジカルコーチを目指す際にはフィジカルコーチに特化した学科・コースのある学校での学習がおすすめです。
フィジカルコーチに必要なスキル
フィジカルコーチを目指す際には、必要なスキルについて理解しておく必要もあります。例えばフィジカルコーチには、以下のスキルが必要とされます。
・ウォーミングアップ、クールダウンのスキル
・ウェイトトレーニングの指導スキル
・試合に向けてのコンディショニング管理スキル
など
さまざまなスキルおよび知識を学ぶことが、フィジカルコーチを目指す際に必要となります。上記以外にも働く環境や対応する選手次第で必要になる知識が増えるため、臨機応変に対応できるように備えると良いでしょう。
フィジカルコーチの仕事内容
フィジカルコーチの仕事は、多岐にわたります。フィジカルコーチを目指すのなら、仕事内容に必要なスキルを事前に把握するのがポイントです。
以下では、フィジカルコーチの主な仕事内容について解説します。
スポーツ選手のフィジカル強化
フィジカルコーチは、スポーツ選手のフィジカル強化を目的としたサポート・指導を仕事にします。種目や年代に必要なフィジカルフィットネスを身に付けるためのトレーニングの考案や指導などをフィジカルコーチが担当します。フィジカルコーチはスポーツ選手が求める結果を達成できるように、具体的な方法を提案します。選手ごとに目標や体格などが異なるため、それぞれの特徴に合わせたトレーニングメニューの考案や指導が求められます。
スポーツ選手のコンディション管理
選手のコンディション管理などもフィジカルコーチの仕事に含まれます。コンディション管理に必要な方法を指導したり、本番に向けて少しずつ調子を上げていくようにサポートしたりといったことも仕事の一環です。
サッカーをはじめとしたスポーツは、日々の筋力トレーニングや戦術的トレーニングを重ねていても、本番でその成果を出さなければ次につながりません。そのためフィジカルコーチは、選手のコンディションを適切に管理してトレーニングで得た能力を発揮できるように指導します。
ケガ防止やリハビリに関する指導
フィジカルコーチは、ケガ防止やリハビリに関する知識を活用して仕事をするケースもあります。フィジカルを鍛えることは、ケガをしにくい体づくりにもつながります。フィジカルコーチが選手に、ケガをしにくい体をつくるトレーニング方法を指導することで、選手はケガのリスクを抑えながらベストなパフォーマンスを発揮できます。
万が一選手がケガをした場合を想定して、ケアやリハビリ系の知識・資格を取得しておくこともポイントです。早期に競技に復帰できるように、効果的なケアやリハビリをトレーナーや医療スタッフと連携しながら実施し、ケガをした後のサポートをすることも仕事の一つです。
競技に関するトレーニングサポート
フィジカルコーチはフィジカル面の指導以外にも、選手へのさまざまなサポートを行います。特に、選手のトレーニング相手となれるようなプレースキルを持ったフィジカルコーチは、デモンストレーションをしながらトレーニング指導を行うことができ、ペアでのトレーニングも可能になるので、需要の高い人材となります。積極的にプレースキルを習得し、フィジカルトレーニング指導と合わせて選手をサポートできる人材を目指すと良いでしょう。
選手のパートナーとして支えになることも仕事の一環
選手のパートナーとして精神面での支えになることも、フィジカルコーチに求められる役割の1つです。信頼される関係性を築くことで、心身両面において選手をサポートすることが可能となります。積極的にコミュニケーションを取り、パートナーとして選手を支えられる存在を目指すこともフィジカルコーチの役割になるでしょう。
不安や悩みの相談を受けたり、トレーニングや試合での成果を評価して気持ちを高めたりといった方法でも、フィジカルコーチは選手をサポートすることができます。
まとめ
フィジカルコーチはサッカーなどの競技において、重要な役割を担う存在です。この機会にフィジカルコーチに必要な知識やスキルを確認し、就職に向けて進路を検討してみましょう。
フィジカルコーチを目指す際には、専門学校で本格的な勉強をするのがおすすめです。「JAPANサッカーカレッジ」の「フィジカルトレーナー科」では、選手のコンディションを整えて高いパフォーマンスを発揮できる状態に導く指導力を身につけたフィジカルコーチを目指せます。フィジカルコーチに必要な知識と技術を2年間で的確に学べるため、最短ルートで就職を目指せます。
この機会にJAPANサッカーカレッジのフィジカルトレーナー科に進学し、フィジカルコーチになることをぜひ検討してみてください。
■JAPANサッカーカレッジ フィジカルトレーナー科
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