【サッカーの続け方】東野由里香(アビスパ福岡 フロントスタッフ)

アビスパ福岡入社3年目の東野由里香さん。
生粋のアビスパサポーターから、彼女はどのようにして憧れのクラブで働くことになったのでしょうか?そこには東野さんの溢れんばかりの情熱と“アビスパ愛”がありました。

東野 由里香(とうの ゆりか)

1999年1月30日生まれ、福岡県出身。高校時代はアビスパ福岡でのボランディア活動に従事し、『アビスパ女子発掘プロジェクト』の一員として活動。JAPANサッカーカレッジのサッカービジネス科に進学し、2019年4月にアビスパ福岡に入社。現在はあらゆる部署の業務をサポートし、サポーターを1人でも多く増やすべく日々奔走している。

アビスパを“福岡で最も愛される”クラブにしたい

-現在の仕事内容を教えてください。

「まだ入社3年目ですので、クラブスタッフとしてあらゆる仕事をサポートしています。例えばホームページの更新やプレスリリースの作成、グッズの取り扱いやサポーター対応など、クラブ全般の業務を行っております」

-もともとアビスパ福岡の熱烈なファンだったそうですね。

「はい。小学1年の時に両親とアビスパの試合を観に行ってからのファンです。中学生になって友だちとスタジアムに行くようになってからは、より熱烈なサポーターになりました(笑)。高校生になってからはアビスパのボランティアに参加するようになりました」

-その頃から、将来アビスパで働くことを見据えていた?

「漠然とは考えていました。でも高校卒業を控え、進路として真剣に考えた時、『Jクラブのフロントは“狭き門”』と聞いていたので、このままでは厳しいと思いました。そんな時、雑誌に載っていたJAPANサッカーカレッジ(JSC)の存在を知り、新潟に行くことを決意しました」

-JSCでは何を学びましたか?

「アルビレックス新潟の試合運営に携われたのが大きかったですね。そこで試合運営の流れや、業務内容について、外からは見えないことを細かいところまで知ることができました。担当部署が運営スタッフやボランティアの方と関わる機会が多かったので、コミュニケーション能力を伸ばすことができました」

-1人でも多くのサポーターを増やしていきたい?

「そうですね。私の長所はサポーターとの距離が近いことだと思うので、リアルな声を大事にしていきたいです。そこを疎かにすると、アビスパの認知拡大はないと思いますし、私はアビスパを“福岡で最も愛されるクラブ”にしていきたいです。福岡のプロスポーツといえば、やっぱりプロ野球のソフトバンクホークスなんですが、同じくらい多くの方に私はアビスパの魅力を知ってもらいたい。それこそ、チームの成績に左右されることなく、勝っても負けても地元のサポーターが応援し続けてくれるような愛されるクラブにしていきたいです」

サポーターイベントの運営に勤しむ東野さん。アビスパを応援する側から、今はサポーターを迎える側になった。双子の妹もJSCに入学し、ザスパクサツ群馬のフロントで活躍中。

高校生へのアドバイス

「私は学生の頃、“いかにクラブと関わるか”を意識していました。JSCでも『この世界は人脈が大事』だと聞いていたので、クラブ関係者に会える機会があれば参加していました。アウェイの試合も積極的に見に行って、グッズ販売やスタジアムの写真を収めて『どうしたらアビスパに生かせるか』を日々考えていました」

ある1日のスケジュール

9:00 出社・朝礼
9:30 メール確認
納品書、請求書などの書類作成
11:00 グッズ制作会社との商談
12:00 昼食
13:00 部内ミーティング
14:00 外部(グッズ制作会社・販売委託会社など)とのメールや電話での連絡調整
事務作業(リリース作成・会議資料作成など)
17:00 オフィシャルショップで商品の補充、ディスプレイなどの調整
18:00 退社
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