【サッカーの続け方】竹澤琴未(株式会社スポーツエンターテイメントアソシエイツ)

サッカーに関わる仕事を紹介するこのコーナー。今回はWEBサイトやSNSの制作、運用を通してクラブをはじめとしたサッカーの魅力を発信している竹澤琴未さんをご紹介します。クラブ外からサッカーの魅力を発信する仕事に就いた今のキャリアでは、女性ならではの“好き”という気持ちが強みになっているといいます。

竹澤琴未

竹澤琴未(たけざわ ことみ)

2001年生まれ、神奈川県出身。中学、高校時代の経験からサッカークラブを裏方として支える仕事に興味を持ち、JAPANサッカーカレッジのサッカービジネス科(2年制)へ進学。現職ではWEBサイトの制作やSNSの運用を通して、クラブ外からサッカーの魅力を発信する業務に従事している。

「好きという気持ちを生かして、クラブの外からサッカーを広めたい」

-サッカーとの関わりを教えてください。

「中学生のころ、友達に誘われて地元の横浜F・マリノスの試合を見に行ったことがきっかけでサッカー観戦の楽しさを知りました。一緒に応援するサポーターやスタジアムの雰囲気が好きで、高校生になってからはゴール裏で応援していたのですが、そのなかで“この空間を運営する側になりたい”“サッカーの良さをもっと多くの人に知ってもらいたい”という気持ちを持ち始めたんです。それがきっかけでクラブを支えるスタッフとして働くことを目指してJAPANサッカーカレッジ(JSC)への進学を決めました」

-在学中はどのような活動をされましたか?

「サッカービジネス科(2年制)に進学しました。Jリーグクラブで働かれていた方が常駐してクラブの運営や広報などについて教えてくださる講義のほか、ビジネスマナーやPCの授業など、サッカー業界で働くために必要な幅広い知識を身につけることができます。北信越フットボールリーグで戦う学内チームでの実習では広報部のリーダーをさせていただいており、さまざまな人とコミュニケーションを取ることの難しさを感じることがありました。スポーツ業界の仕事は人との対話が重要なので、当時苦戦しながらもコミュニケーション能力 を磨いた経験が現在の業務でも生きているなと感じますね」

土屋さん
依頼に対応し、WEBサイトの制作を行う竹澤さん。

-現職への経緯は?

「会社の方が授業で来てくださっていたのですが、お話を聞くうちにWEBサイトやSNSを通じてクラブの魅力を広める仕事に興味を持ち、インターンを経て採用していただきました。授業で取り組んだPCの技術や実習で経験した広報業務など、在学中に得た学びを生かすことができ、クラブとは違った立場からサッカーを広められる職業ということに魅力を感じ、就職を希望しました」

-現職の業務内容は?

「Jリーグクラブや他スポーツのクラブ、リーグの方から依頼を受け、WEBサイトの制作やSNSの運用などを行っています。クラブごとに目標にしているものや広めたい情報は異なるので、依頼主の意向を細部まで理解し、形にするためにはお客様とのコミュニケーションが不可欠になります。その面においても、在学中の実習でいろいろな人と関わる経験ができたのは良かったと思いますね。他にもYouTubeの動画や画像の制作をすることもあるので、授業の中でPCのツールを使えるようになっていたのが役に立っています」

-業務で喜びを感じた瞬間は?

「学生時代に磨いたコミュニケーション能力を生かして、お客様の意向を汲み取りながら良いものを作る仕事ができていることにやりがいを感じています。クラブスタッフとは違う立場で、クラブを支えられる仕事に就けて良かったなと思っています。女性の“推し”や好きなものを応援する気持ちはとても大きいと思うんですね。私が横浜F・マリノスを応援していたことから現職につながったように、好きという気持ちを仕事に生かせているのは、周りにはまだ女性が少ないので、より貴重な存在として受け取られているからだと感じます。そういった気持ちを自分の強みとしてこれからも出していけたらいいですね」

土屋さん
会社に多数展示されているサッカーのグッズ。

高校生へのアドバイス

楽しむ気持ちを進路につなげてほしい
「高校生活では、好きなことや気になることをとことん楽しんでほしいと思います。私も今の仕事をしているきっかけは“サッカーを見ることが好き”という気持ちだったので、まずは夢中になれることを探して、その後の進路につなげてほしいと思います」

ある1週間のスケジュール

10:00 依頼の対応・制作
11:00 お客様とMTG
11:30 依頼の対応・制作
12:00 休憩
13:00 MTGの資料作成
15:00 社内MTG
16:00 資料の修正
18:00 終業
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