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【佐渡研修⑤】地元のよさを伝えるには ―「ご縁の宿 伊藤屋」番頭・伊藤善行さん―
「その地域に何があるか
というイメージがないところ
は地図が出るんです」
いかにして人を呼ぶのか。
佐渡のPRフォトグラファー伊藤善行さんが
地域活性化をテーマに講義をして下さった。
伊藤さんは宿の番頭に勤しむ傍ら、
ブログなどで佐渡の魅力を発信し続けている。
佐渡と検索するとまず出てくるのは地図。
「いろんなステキなところが、
写真で出てくるように佐渡を変えていきたい」。
その想いを胸にカメラを構え続けると、
いつしか
JR東日本のポスターに写真が採用されたり、
NHKなどテレビから取材を受けたりするようになった。
「伝える」と「伝わる」
では、発信する際にどのようなことに
気をつけているのか。
買いたい人と商品やお店をつなげることが
ブログの役割だと考えている。
ただ、情報を届けるだけでは
「伝える」
にしかなっておらず、
そこに相手の理解が加わって初めて
「伝わる」
になるという。
伝えたい人の目に届くように、
わかりやすい言葉で興味を
惹くような工夫をするなど、
相手を思いやるココロこそが一番大事になる。
誰かのために
思いやるのは相手だけではない。
地元の人も思いやることが、
最終的には自分に返ってくると信じている。
全てが返ってくるわけではないが、
可能性を積み重ねることで、
佐渡に人が潤い
宿泊者の増加にもつながるかもしれない。
「誰かのためになることはやりがいが倍になる」。
佐渡に尽くすその姿勢こそが、
地元の魅力と人々を引き合わせ、
地域の活性化の源になっている。
最後に
伊藤さんは、地域を知ってもらうためには
まず地元の人が地域を知り、
それを伝えることから
始めていくべきだと考えている。
デジタル社会が進んだ現代には、
魅力を発信する手段がいくらでも溢れている。
でもだからこそ大事になるのは、
自ら足を運ぶアナログの姿勢に
なるのではないだろうか。
どんな歴史的背景を抱えているのか、
どんな美味しいものがあるのか、
どんな綺麗な景色が広がっているのか。
身近の見えるものを肌で感じ、
目の前の人々とのコミュニケーションを大切にする。
そこで知ったことを、
画面の向こうの人々に思いやりを持って魅力を伝える。
彼こそ佐渡ネットワークの中心であり、
佐渡の財産の一つになっている。
どんな地域にも財産はあるはずであり、
それを輝かせられるかどうかは
地元の人々にかかっている。
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