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プロサッカー選手になるには?仕事内容や年収、将来性などもご紹介

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1993年5月15日にJリーグが発足してから30年以上経過し、日本のサッカーは大きくレベルアップしました。日本におけるサッカー人口も増え、世界で活躍する日本人選手も多いです。高額年収を稼ぐ選手も多数いるなど、今やプロサッカー選手は人気の職種の1つだといえるでしょう。そのため、サッカー選手を目指している方も多いかもしれません。ここでは、プロサッカー選手になるにはどうすればよいのか、その方法や仕事内容、年収、将来性などをご紹介します。

 

プロサッカー選手とは

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プロサッカー選手とは、サッカー競技を専門とするプロフェッショナルな選手のことで、サッカーをプレーすることによって報酬を得る職種です。国際サッカー連盟(FIFA)の定義によると、プロサッカー選手はクラブチームと書面の契約を結び、その活動によって実効的な出費を上回る金銭を得ている者といわれています。なお日本では、日本サッカー協会(JFA)が管轄するプロ契約の形態に該当する選手が「プロサッカー選手」として知られており、チームの勝利に貢献することがおもな仕事です。

 

JリーグにはJ1、J2、J3の3つのディビジョンがあり、選手はこれらのクラブと契約を結びます。プロサッカー選手になるためには、高いサッカー技術と戦術理解が必要であり、日々の練習や試合を通じてスキルを磨き、チームの一員として活躍します。

 

プロサッカー選手の仕事内容

プロサッカー選手の仕事内容は多岐にわたりますが、おもな職務は以下のとおりです。

 

・技術とフィジカルフィットネスの維持向上:日々のトレーニングを通じて、技術的なスキルや身体的なコンディションを高め、試合でのパフォーマンスを最大限に引き出す

 

・戦術理解と実行:コーチの戦術を理解し、同じチームの選手と連携して試合中にそれを実行する

 

・試合への参加:リーグ戦、カップ戦、国際試合など、さまざまな試合に出場し、チームの勝利に貢献する

 

・メディア対応:インタビューや広告契約など、メディアとの関わりを通じて「自身」だけでなく「クラブ」や「ホームタウン」のブランド価値を高めることも含まれる

 

・ファンとの交流:サイン会やファンイベントへの参加など、ファンとの良好な関係を築くことも重要な仕事

 

・自己管理:食事、睡眠、メンタルヘルスなど、プロとしての生活全般に影響を与える要素について自己管理を徹底しなくてはならない

 

・キャリア管理:エージェントと協力して契約交渉を行い、移籍市場での自身の価値を最大化する

 

これらの仕事内容は、プロサッカー選手が高いレベルで競技を続けるために不可欠です。プロとして成功するためには、これらの職務に加えて、継続的な学習と自己改善が求められます。また、チームの一員としての協調性や、プレッシャーの中での精神力も重要な要素です。プロサッカー選手は、ただボールを蹴るだけではなく、多方面にわたるスキルと責任を持つ専門職といえるでしょう。

 

プロサッカー選手の契約

日本サッカー協会(JFA)が管轄するプロサッカー選手の契約形態は、以下のような内容が含まれます。

 

・契約類型:プロA契約、プロB契約、プロC契約の3種類。これらは選手の経験や試合出場時間に応じて区別される

 

・基本報酬と変動報酬:各契約では基本報酬が定められており、出場プレミアムや勝利プレミアムなどの変動報酬が設定可能

 

・契約更新:プロC契約からプロA契約またはプロB契約への更新条件には、一定の試合出場時間を満たすことや、プロC契約締結から3年が経過することなどがある

 

プロA契約、プロB契約、プロC契約の契約条件の一覧は、以下のとおりです。

プロ契約の表

(JFA「プロサッカー選手の契約、登録および移籍に関する規則」より抜粋して作成)

 

・契約期間:契約の最長期間は5年間とされており、18歳未満の選手の場合は最長3年間

・契約解除:正当な理由がある場合に契約を取り消すことが可能です。契約解除により、損害賠償義務は発生せず、罰則も科されません

 

これらの契約内容は、プロサッカー選手とクラブ間の法的な関係を定めるものであり、選手のキャリアマネジメントにおいて非常に重要な要素です。ただし契約の詳細は、選手個々の状況やクラブの方針によって異なる場合があるため、基本的なプロ契約の内容については、日本サッカー協会(JFA)の『プロサッカー選手の契約、登録および移籍に関する規則』を参照しましょう。

 

■参考:JFA/プロサッカー選手の契約、登録および移籍に関する規則 

 

プロサッカー選手になるには

KY-240612-2-485具体的にプロサッカー選手になるためには、どのような方法があるのでしょうか。ここでは、おもな方法を4つご紹介します。

 

クラブチームのスカウト

プロサッカー選手になる一般的な方法の1つが、クラブチームのスカウトです。Jリーグクラブは、強豪高校や大学のサッカー部で活躍している選手や、地域の選抜チームで注目される選手をスカウトすることがあります。

スカウトされるためには、公式戦での活躍や、全国大会でのパフォーマンスが重要です。また、プロ野球のようなドラフト制度がないため、スカウトされた選手は自由にクラブと契約交渉を行えます。

 

ユースチームからの昇格

Jリーグクラブの下部組織であるユースチームからトップチームへ昇格する方法もあります。このルートでは、小学生(ジュニア)、中学生(ジュニアユース)、高校生(ユース)年代のチームに所属し、そこでの活躍が認められるとプロ契約を結ぶことが可能です。ユースチームでの活躍が認められれば、トップチームへの昇格が可能になるでしょう。

 

入団テストに合格

プロサッカー選手になるには、クラブの入団テストに合格する必要があります。Jリーグのクラブが一般公募のトライアウトを行うことは少ないですが、JFLのチームや地域リーグのクラブではトライアウトが行われることがあるため、JFLや地域リーグなどアマチュアのクラブチームでもプロ契約につながるチャンスはあると言えるでしょう。
また近年は、海外のリーグでトライアウトを受ける選手も増えています。トライアウトに合格すれば、プロとしての契約を結ぶことが可能です。

 

JFLや地域リーグからチームと一緒にJリーグ昇格を目指す

Jリーグの理事会でJリーグへの加入が承認されたJFLクラブが、JFLリーグ戦で年間順位1位になった場合、J3の年間最下位クラブと自動的に入れ替わる仕組みです。また、JFLクラブがJFLリーグ戦で年間順位2位になった場合は、J3の年間最下位クラブとJ3・JFL入れ替え戦を行います。

一方、JFLと地域リーグの入れ替え方式は、自動昇格・降格と入れ替え戦で行われますがあります。JFLの15位または16位チームは自動降格し、地域CLの1位または2位チームは自動昇格する仕組みです。

ただし2024シーズンの場合は、自動降格になるか入れ替え戦となるかは、地域サッカーチャンピオンズリーグ1位と2位のチームの状況(JFL入会意思の有無)により、異なるレギュレーションとなっています。


そのため、JFLや地域リーグから、チームと一緒にJリーグの昇格を目指すことも、プロサッカー選手になる1つの方法です。

 

■関連記事:【プロを目指す】日本サッカーのリーグ構造は?プロ選手はJリーグだけ?

 

学生でもプロサッカー選手になれる?

TM-240612-1-406学生の立場、プロサッカー選手を目指すことも可能です。日本では、高校や大学を卒業してからプロの世界に入るケースが一般的です。以下で、学生からプロサッカー選手になるための方法をご紹介します。

 

高校サッカー選手権などの全国大会で活躍…卒業後にプロ契約

全国大会での活躍を通じて、プロのサッカー選手としてスカウトされることがあります。特に、高校サッカー選手権は多くのスカウトが注目する大会です。

 

Jリーグクラブの下部組織に所属…卒業後にプロ契約

Jリーグクラブのジュニア(小学生)、ジュニアユース(中学生)、ユース(高校生)のクラブに所属し、そこからトップチームへ昇格するルートがあります。また、Jリーグではユースの選手がトップの試合に出られる「2種登録選手」の制度もあり、プロ契約ではないため報酬は発生しませんが、学生の立場のうちにプロのリーグでプレーすることが可能となります。

 

サッカー留学

海外の高校や大学に通いながら、またはトライアウトを通じて海外クラブでのプレーを目指すことも1つの方法です。海外でプレーするためには、専門のサッカー留学エージェントを活用する方法もあります。

 

ホームグロウン制度の活用…卒業後にプロ契約

Jリーグの「ホームグロウン制度」により、12歳から21歳までの間に自クラブに990日以上登録した選手を、J1・J2・J3それぞれの規定人数以上トップチームに登録しなくてはならないという規定があります。これにより、ユース出身の高卒選手の昇格も増えている状況です。

 

プロサッカー選手の年収

TM-240612-2-153プロサッカー選手の年収は非常に多様であり、選手の市場価値や成果に応じて大きく変動します。また、国内外での活躍や人気度によっても大きな差が出ることが特徴です。

2024年のデータによると、J1リーグのプロサッカー選手の平均年俸は3,198万円で、平均年齢は27.21歳です。なお、J1リーグ登録選手数は632人です。

 

また、世界のサッカー選手の年俸ランキングでは、クリスティアーノ・ロナウドやカリム・ベンゼマなどが2億ユーロ(約300億円)でトップにランクインしています。日本国内では、新人選手の年俸は約500万円、レギュラークラスの選手で約1,000万円から5,000万円、チームの中心選手や代表クラスの選手で約5,000万円から1億円程度です。

1億円を超える選手は、全体で30人程度だといわれています。なお、日本のJリーグでは、選手の年収は以下のような仕組みで決定されます。

 

契約形態

JFAが管轄するプロ契約形態には、プロA契約、プロB契約、プロC契約の3つの契約形態があり、それぞれ収入が異なります。

プロA契約の選手には年俸の上限がなく、トップクラスの選手はこの契約を結べますが、1チーム25人までという制限があるのが特徴です。プロA契約の報酬は年額460万円以上と規定されており、初めてプロA契約を締結する場合の上限は年額670万円を超えてはならないと定められています。
B契約とC契約は登録できる人数に上限はありませんが、年俸は460万円を超えてはならないという条件があります。

 

平均年俸

2023年のJ1リーグの平均年俸は約3,754万円です。ただし、トップクラスの選手の年収は億単位になることもあります。

 

副収入

トップ選手はスポンサー契約やメディア出演などから副収入を得られるため、年収がさらに増加する可能性があります。

 

プロサッカー選手という仕事の将来性

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プロサッカー選手という職業は、世界的な人気とJリーグの成長に支えられ、将来性が高い職種だといえます。平均年俸は2,000万円以上で、海外リーグで成功すれば数億円も夢ではありません。また、アジアリーグの発展も日本人選手の活躍の場を広げている状況です。

引退後も多様なセカンドキャリアの選択肢があり、サッカー選手としての経験は他分野でも評価されています。高い技術と精神力が求められるが、努力をして夢を追い続ける価値のある職業といえるでしょう。

 

まとめ

YK-240717-1-291プロサッカー選手になるためには、高い技術と戦術理解が必要です。スカウト、ユースチームからの昇格、入団テスト合格、JFLからJリーグ昇格などの方法があります。プロサッカー選手の平均年収は約3,754万円で、副収入も期待できます。ただし、プロA、B、C契約形態により収入が異なる点に注意が必要です。プロサッカー選手の将来性は高く、引退後もさまざまなキャリアを選択できます。学生時代からプロを目指すこともでき、高校サッカー選手権やサッカー留学などが有効です。

 

また、プロサッカー選手を目指す方におすすめの専門学校が、JAPANサッカーカレッジです。

JAPANサッカーカレッジ(CUPS)は、日本唯一のサッカー総合専門学校です。おもに以下のような特徴があります。

 

・プロ同等の施設と環境:JAPANサッカーカレッジは、サッカーに集中するための最適な環境を提供しています。プロの施設に匹敵するグラウンドやトレーニング機材、管理栄養士による食事メニュー、学校から近く自主トレーニングがしやすい学生寮などが整えられているのが特徴です。

■施設紹介ページ https://cupsnet.com/facilities

■学生寮紹介動画 https://www.youtube.com/watch?v=0CIehTxoOl4

 

・豊富なカリキュラム:サッカークラブやサッカー業界の企業と連携したカリキュラムが組まれており、即戦力となる実践的なスキルを身につけられます。

 

・JFA公認ライセンスを持つ指導者からの指導:JAPANサッカーカレッジには、JFA公認コーチライセンスの最高位のS級コーチライセンスをはじめ、多くのコーチライセンス保持者が在籍しています。選手を指導・サポートする監督、コーチ、トレーナー、マネージャー、クラブスタッフなど豊富なスタッフが成長をサポートします。

 

・Jクラブへのアピールの場:Jクラブも出場する天皇杯や、全国のアマチュアクラブが対戦する全国社会人サッカー選手権大会、JFL昇格へとつながる北信越フットボールリーグなど、Jクラブへのアピールの場となるレベルの試合への出場が可能です。また、アルビレックス新潟をはじめ、Jクラブとのトレーニングマッチも年数回行っています。

■関連記事:天皇杯2回戦でJ1・名古屋グランパスと対戦した際のブログの記事

 

・就職実績:Jリーグクラブや日本サッカー協会との強いネットワークを活かし、サッカー業界への圧倒的な就職実績を誇っています。

 

高校生でプロサッカー選手を目指す方にとって、JAPANサッカーカレッジは理想的な学びの場となるでしょう。JAPANサッカーカレッジで、プロサッカー選手を目指してみてはいかがでしょうか。

 

■関連ページ:JAPANサッカーカレッジ サッカー専攻科 https://cupsnet.com/about/course/soccer